薬剤師アモーレのブログ

お薬業界について感じたことをつらつらと。

予防接種の効果ってどれくらい続くの?

最近、新型コロナワクチンの有効期間が取り沙汰されているようですね。

え~それだけの期間しか効果がないの、と思った方も多いのでは。

命がけで接種したワクチンなのに・・・。

3回目・4回目の接種を止めた方がいるのも納得。

 

というわけで(?)、今回は「新型コロナ」以外の予防接種の有効期間を調べてみました。

これが意外と短いんですよね。

 

公費負担をやめて何かあったら国の責任問題になるから、ワクチン接種は基本増える一方。

長期的な効果を追跡してワクチンの必要性を検討すればいいのに、きっとそこに国家予算は回せないんですよね。

 

今回は、生ワクチンと不活化ワクチンに分けてご紹介します。

 

生ワクチン

弱毒性の生きたウイルス。基本は1回接種。

 

BCG

結核予防のワクチンです。

添付文書によると、一度の接種で10~15年効果が持続とのこと。

他、いろいろ検索しましたが、効果持続期間は添付文書を元に掲載されているよう感じました。

公費で接種できる時期は生後5~8ヵ月なので、16歳で効果は消失することになります。

 

MR(麻しん風しん混合)

麻しんと風しんのワクチンを混合したワクチンです。

インタビューフォーム(タケダ)によると、各々単独で17年抗体持続が認められているとのこと。

2回接種となっており、公費で接種できる2回目の時期は6歳前後なので、24歳で効果は消失することになります。

 

風しん

添付文書(タケダ)によると、17年抗体持続が認められているとのこと。

上記のMRワクチンの効果が切れてから接種すると、再度抗体ができます。

妊娠中に風しんに罹患すると生まれてくる赤ちゃんに影響があるということから、自治体によっては公費で接種できるようです。

 

水痘(みずぼうそう)

水痘と帯状疱疹予防のワクチンです。

明確に〇年の効果がある、という記載を見つけることはできませんでした。

 

水痘

添付文書によると、幼少期に接種すると90%以上に抗体ができるが、長期追跡調査の結果、被接種者の20%は水痘に罹患するとの報告があります。

(だから今は2回接種になっているんですね。)

 

帯状疱疹

インタビューフォーム(水痘ワクチンの方)によると、50歳以上の免疫持続のデータはないとしながらも<参考>として次のデータが記載されていました。

50~79歳に対し本剤を接種したTakahashiらの報告では、本剤接種前後で水痘皮内抗原を用いた皮内テストを行った結果、紅斑の直径が5mm未満から5mm以上になった4例は4年後も皮内検査10mm以上を維持していた。他の31例中4例(12.9%)は4年後に 5mm未満であったが、本剤の再接種によって全員が10mm以上となった。

 

不活化ワクチン

死んだウイルス全体あるいはその一部。基本的に2回接種。

 

日本脳炎

ワクチンの有効期間について、厚生労働省検疫所のHPには次のように記載されていました。

ワクチンは1~4週間間隔で2回接種し、約1年後追加接種を1回します(基礎免疫が完了)。基礎免疫の完了後は、1回の接種で4~5年間有効な免疫がつきます。

4回接種となっており、公費で接種できる4回目の時期は9~12歳なので、18歳で効果が継続している方はいないことになります。

 

HPV(ヒトパピローマウイルス)

子宮頸がんを予防するワクチンです。

2種類ありますが、どちらの添付文書にも「本剤の予防効果の持続期間は確立していない」と記載されています。

 

サーバリックス

添付文書によると、1回目接種後、最長9.4年間までの予防効果が持続します。

公費で接種できる時期は小6~高1なので、27歳で効果が継続している方はいないことになります。

 

ガーダシル

添付文書で予防効果の持続について言及された記載は次のとおりです。

16~26歳の女性を対象としたFUTUREⅡ試験(015試験)のフォローアップ試験において、HPV16及び18型に関連したCIN2/3、AIS又は子宮頸癌の発生はなく、本剤の予防効果は持続することが確認された(3回接種後からの期間 中央値:11.9年、最大値:14年、対象被験者数2,536例)。

公費で接種できる時期は小6~高1なので、33歳で効果が継続している方はいないことになります。

 

最後に

今回は、小児に限定された疾患のワクチンは省略しました。

皆様の参考になれば幸いです。