医療用医薬品って患者さんに使ってもらってなんぼ、なんですよね。
たかだか1年の臨床試験を元に世に出てきてはいどうぞ。
追加調査はあるものの、医者の裁量まかせ。
そんなわけで、長期投与の論文を調べてみました。
海外論文って基本的に製薬会社からの献金について記載がマスト(のはず)なので、ある程度は信用したい気持ちがあります。
今回は、PPI長期服用の影響について調査した論文についてお伝えします。
Dementia, cognitive impairment and proton pump inhibitor therapy: A systematic review
J Gastroenterol Hepatol.2017 Aug;32(8):1426-1435. doi: 10.1111/jgh.13750.
背景・目的
プロトンポンプ阻害薬は、世界中で最も広く使用されている薬のひとつです。
認知症は、高齢者の障害の原因としてますます一般的になっています。
最近の研究では、PPIを服用する人々の認知障害および認知症診断のリスクが増加することが示唆されています。
このシステマティック レビューでは、認知症、認知障害、およびPPIの使用について調査します。
認知症は、高齢者の障害の原因としてますます一般的になっています。
最近の研究では、PPIを服用する人々の認知障害および認知症診断のリスクが増加することが示唆されています。
このシステマティック レビューでは、認知症、認知障害、およびPPIの使用について調査します。
方法
様々なデータベースを用い、2016年6月30日までに公開されたデータを検索しました。
結果
11件の調査を見つけることができました。
11件の内訳としては、はPPIの使用と認知症が調査されたものが4つ、PPIの使用と急性認知障害が調査されたものが7つでした。
認知症を調査した4つの調査のうち3つが、PPIの使用との正の関連性を特定しました。
急性認知障害を調査する大部分の研究でも正の関連性が観察されました。
11件の内訳としては、はPPIの使用と認知症が調査されたものが4つ、PPIの使用と急性認知障害が調査されたものが7つでした。
認知症を調査した4つの調査のうち3つが、PPIの使用との正の関連性を特定しました。
急性認知障害を調査する大部分の研究でも正の関連性が観察されました。
■感想
「PPIの長期服用って認知症に関連するのかな~と思って調査すると、問題が見つかった!という論文がたくさんありましたよ」ということかと思いますが、現場のレスポンスは悪い!
医療機関も商売だから、胃の調子が悪いと言われれば漫然とPPI長期投与とかざらにあります。
患者さんには良くなったと実感してリピート来院して欲しいからです。
製薬会社も薬を使って欲しいので、あの手この手でDrへアプローチをかけています。
まあ、この辺りの問題は語りだすときりがないので割愛。
PPI長期服用には注意しましょうね。
Drに提言するとか立場的にできないので、Drを妄信してる患者さんの意識改革できないかな~とか考えながら仕事してます。
「PPIの長期服用って認知症に関連するのかな~と思って調査すると、問題が見つかった!という論文がたくさんありましたよ」ということかと思いますが、現場のレスポンスは悪い!
医療機関も商売だから、胃の調子が悪いと言われれば漫然とPPI長期投与とかざらにあります。
患者さんには良くなったと実感してリピート来院して欲しいからです。
製薬会社も薬を使って欲しいので、あの手この手でDrへアプローチをかけています。
まあ、この辺りの問題は語りだすときりがないので割愛。
PPI長期服用には注意しましょうね。
Drに提言するとか立場的にできないので、Drを妄信してる患者さんの意識改革できないかな~とか考えながら仕事してます。