薬剤師アモーレのブログ

お薬業界について感じたことをつらつらと。

ついに、薬局の調剤業務が外部委託できるようになりました! でも・・・

ついに、調剤業務の外部委託(※)が認められた~と思ったのもつかのま、謎の距離規制つき。

都府県単位(北海道は6地域)内の薬局に制限されてしまいました。

 

要するに、都府県超えちゃダメだよ~ということですね。

※外部委託
調剤の外部委託とは具体的に、処方箋を受け取った薬局が、調剤業務を、同一社内外を問わず高度に機械化の進んだ別の薬局などに委託できることを指します。
委託側で調剤した薬は、委託薬局経由で、あるいはそのままダイレクトに患者宅に配送されます

 

外部委託を認めないわけにはいかないけど、中小の薬局も守りたいという苦肉の策といったところでしょうか。

それについては次のように記載されています。

委託元と委託先の関係について、距離制限を設けない場合は、委託先の集約化・大規模化が進むと考えられ、これにより、
・拠点化による影響(自然災害等に対するリスク)
・地域医療への影響((ア)各薬局の医薬品の備蓄品目数や備蓄量が減少するリスク、(イ)連携が容易な同一法人内を中心に外部委託が行われ、かつ、それが集約化・大規模化により効率的である場合、地域の小規模な薬局が競争上不利になり淘汰されるリスクなど)が懸念されるとの意見があった。

参考:薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ(案)(令和4年6月23日)

 

この中途半端な外部委託解禁だと、2023年1月に電子処方せんが解禁になっても処方薬の宅配事業には まった がかかりそうですね。

 

その他、外部委託で気になったことといえば次の2つ。

■外部委託の対象となる業務は一包化だけ(散剤は除く)
一包化のメインって心療内科・精神科・高齢者。
スマホを使いこなせる世代(外部委託業務はおそらく電子処方せんとセット)かつ心療内科疾患の方が処方薬の宅配を良しとするかは・・・全く読めません

 

■最終監査は委託元の薬局が実施
委託先で監査・配送できないと外部委託のメリットってなんなのかなぁという気も・・・。
画像でも良しとか書いてあるけど最低でも14日分とか一包ずつ撮影した画像データを委託元に送って監査って・・・ないでしょ!

・最終監査は委託元の薬局が実施すること。
・委託先で調製された薬剤の確認の方法としては、委託先から送付された薬剤の実物により行う場合に加え、委託先から提供された画像等により行う場合が考えられる

参考:薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ(案)(令和4年6月23日)

 

薬剤師議員が少ない割には守ってもらって良しとするべきなのか、それとも開業医に波及するから陰でこっそり医師会も絡んでいるのかはわかりませんが、しばらくの間、中小の調剤薬局は大丈夫な気がしてきました。

 

これから確実にAI化が進む中で、波に乗るか、もしくはAIでは対応できない所に価値を見出しスキルアップすることが必須かと思われます。

■AI化の波に乗る→「オンライン服薬指導のスキルを磨く」

■AI化の隙間を探す→「在宅スキルを磨く」