薬剤師アモーレのブログ

お薬業界について感じたことをつらつらと。

調剤業務の外部委託が解禁!これからの薬局はどうなるの?薬剤師ニュースを現役薬剤師が徹底解説

今回は、薬局の調剤業務の外部委託についての薬剤師ニュースをご紹介します。

 

 

ついに、薬局の調剤業務の外部委託が解禁!?

2022年8月、ついに、調剤業務の外部委託(※)が認められた~と思ったのもつかのま、謎の距離規制つき。
都府県単位(北海道は6地域)内の薬局に制限されてしまいました。

 

要するに、都府県超えちゃダメだよ~ということですね。

※外部委託
調剤の外部委託とは具体的に、処方箋を受け取った薬局が、調剤業務を、同一社内外を問わず高度に機械化の進んだ別の薬局などに委託できることを指します。
委託側で調剤した薬は、委託薬局経由で、あるいはそのままダイレクトに患者宅に配送されます

 

外部委託を認めないわけにはいかないけど、中小の薬局も守りたいという苦肉の策といったところでしょうか。

それについては次のように記載されています。

委託元と委託先の関係について、距離制限を設けない場合は、委託先の集約化・大規模化が進むと考えられ、これにより、
・拠点化による影響(自然災害等に対するリスク)
・地域医療への影響((ア)各薬局の医薬品の備蓄品目数や備蓄量が減少するリスク、(イ)連携が容易な同一法人内を中心に外部委託が行われ、かつ、それが集約化・大規模化により効率的である場合、地域の小規模な薬局が競争上不利になり淘汰されるリスクなど)が懸念されるとの意見があった。

参考:薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ(案)(令和4年6月23日)

 

この中途半端な外部委託解禁だと、2023年1月に電子処方せんが解禁になっても処方薬の宅配事業には まった がかかりそうですね。

 

その他、外部委託で気になったことといえば次の2つ。

■外部委託の対象となる業務は一包化だけ(散剤は除く)
一包化のメインって心療内科・精神科・高齢者。
スマホを使いこなせる世代(外部委託業務はおそらく電子処方せんとセット)かつ心療内科疾患の方が処方薬の宅配を良しとするかは・・・全く読めません

 

■最終監査は委託元の薬局が実施
委託先で監査・配送できないと外部委託のメリットってなんなのかなぁという気も・・・。
画像でも良しとか書いてあるけど最低でも14日分とか一包ずつ撮影した画像データを委託元に送って監査って・・・ないでしょ!

・最終監査は委託元の薬局が実施すること。
・委託先で調製された薬剤の確認の方法としては、委託先から送付された薬剤の実物により行う場合に加え、委託先から提供された画像等により行う場合が考えられる

参考:薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ(案)(令和4年6月23日)

 

薬剤師議員が少ない割には守ってもらって良しとするべきなのか、それとも開業医に波及するから陰でこっそり医師会も絡んでいるのかはわかりませんが、今回の決定が2024年4月に反映されるらしいので、少なくともあと4年間は中小の調剤薬局は大丈夫な気がしてきました。
ただ、そこから先は薬剤師過剰のツケがまわってくるのかもしれませんね。
Amazonも処方薬のネット販売に参入してくるし、調剤薬局が一気に倒産・・とか恐すぎます。

 

今後、薬剤師として生き残るには?

これから確実にAI化が進み、薬剤師の淘汰が進む中で、波に乗るか、もしくはAIでは対応できない所に価値を見出しスキルアップすることが必須かと思われます。

 

AI化の波に乗る

オンライン服薬指導のスキルを磨く

オンライン服薬指導については、今となってはどの調剤薬局も乗り出していますが、普及にはまだ遠い印象があります。

「うちの薬局はまだ乗り出していない」という薬局は波に乗れていないのかもしれません。

今のうちに、オンライン服薬指導に乗り出している(普及に成功できているかはさておき)調剤薬局への転職を検討するのはいかがでしょうか。

「薬キャリ」「日経DIキャリア」で検索したところ、「CME薬剤師」から100%オンライン服薬指導の求人を確認できました。(2022.10現在)

外来対応はないようですが、リモートワークではなくオフィス出勤のようです。

また、日本調剤グループのファルマスタッフ から紹介してもらったオンライン服薬指導の求人も、リモートワークではないようでした(2022年8月時点)。その他、ファルマスタッフ からは提携クリニック専門のオンライン服薬指導の求人を確認できました。(2022.10現在)

そして、マイナビ薬剤師 ではオンライン服薬指導どころの話ではなく、クリニックのオンライン診療に携われる求人を確認できました。(2022.10現在)

 

AI化の隙間を探す

在宅スキルを磨く

「数件しか持っていない」「そもそも在宅に乗り出していない」という薬局では在宅スキルを磨くことはできません。

今のうちに、在宅業務に積極的に乗り出している調剤薬局への転職を検討するのはいかがでしょうか。

 

田舎に引っ越す

どんなにAI化がすすもうと、インフラの発達していない地域は取り残されてしまいます。

そんな地域で必要とされる調剤薬局ならば、雇用は保証されるかと思われます。

 

院内薬剤師を目指す

稀にではありますか、開業医で薬剤師を募集することがあります。

運悪く近くに調剤薬局が出来ず院内処方のまま継続しているだけなので、それなりに都市部でも見つかることがあります。

Drが健在なうちは、雇用は保証されるかと思われます。

 

病院薬剤師に転職する

給料が下がり、休みが減ることを覚悟できるのであれば、病院薬剤師への転職もあります。

大病院は新卒・経験者採用がメインなので、まずは未経験OKの求人を探すことが必須です。

 

番外編

ダブルライセンスを目指す

医師・弁護士といった難関資格から、弁理士 ・行政書士まで様々あります。

時間とお金がかかるため、資格のチョイスには時間をかけましょう。

 

プログラミングスキルを身につける

医療✕ITの人材が足りてないって知ってますか?

例えば「YOJO」

漢方に特化したサブスクが話題を呼び、LINE登録者数が20万人を超えてるそうですが、常にエンジニアを募集しています。

薬剤師エンジニアはオンライン薬局の開発・運営を担当しているようです。

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