今回は、パート薬剤師の求人を探す前に考えておきたいことをご紹介します。
パート薬剤師の求人を探す場合、コロナ前とは違い求人が激減しているため、条件に合う求人があれば即、面談することをおすすめします。
人気エリア程、パート求人を探しているママ薬剤師がたくさん待機しています。
条件に合うパートの求人を勝ち取るためには、他のママ薬剤師と差をつけることが重要です。
その為に何をすれば良いのか?
パート薬剤師を探そうとしている方、今後のためにパート薬剤師として働くための知識を蓄えたい方は、ぜひご覧下さい。
パート薬剤師として薬局に就職するまでの流れ
まずは、パート薬剤師として調剤薬局に就職するまでの流れをご紹介します。
そんなの知ってるから次!という方は読み飛ばしてください。

ここで大事なのが、STEP2の「コンサルトに希望の勤務条件を伝える」ことです。
勤務条件とは、「勤務可能時間」「収入」の2つです。
勤務時間
未就学児の子供を保育施設に預けたい方、小学生の子供に学童保育を利用したい方は、各々の自治体が定める就労時間をクリアする必要があります。
月64時間かつ週4日以上の就労をボーダーとする自治体が多いように感じますが、自治体によって異るので、注意してくださいね。
ここで忘れないで欲しいのが、子供が未就学児の場合は、小学生を対象とする学童保育を利用できる就労時間も調べておくことです。
学童保育の場合、夏休み等の長期休みの場合は就労条件が緩和されているため、その辺りも含めて、どのような働き方を希望するのか考えておくと、コンサルタントが薬局へ求人の話をしやすいため、パート薬剤師の求人を勝ち取る近道になります。

収入
扶養内の仕組み
パート薬剤師にとって避けては通れない税金の話です。
ただ、パートの年収が201万5,999円を超えると控除対象外となるため、何も考えず働くことができます。
また、夫の年収が1,220万円を超える場合、妻の年収に関わらず控除対象外となるため、何も考えず働くことができます。
妻が得をするポイント:住民税、所得税、社会保険料(健康保険、年金)
■夫が得をするポイントについて
「配偶者控除」「配偶者特別控除」とは、夫の収入から一定額を控除できる制度のことです。
それにより、所得税による負担が軽減されます。
(例:夫338万円の収入を基に税金が計算されていたのが、配偶者控除38万円の適応により300万円の収入を基に税金が計算されることとなります。)
■妻が得をするポイントについて
薬剤師パートの「扶養内で働く」は130万円をボーダーに考えている方が多いようです。
社会保険料(健康保険・年金)を自分で支払うことを避けているのですね。
年金は1年で約20万円かかる(月額16,590円×12ヵ月)ので気持ちはよくわかります。
ここで、時給2,000円の薬剤師パートの収入を考えてみましょう。
時給 | 週10時間 | 週13時間 |
---|---|---|
2,000円 | 100万円 | 130万円 |
週13時間だとなんとか週3日シフトに入れます。
週2日よりは週3日を選ぶ方が多いということですね。
住んでいる地域によって基準が異なるので、詳しくは市区町村のホームページなどで確認してみましょう。
年収106万円の条件に当てはまらなかった人も、年収が130万円以上になると、夫の社会保険の扶養を外れ、勤務先の社会保険に加入するか、勤務先の加入条件に該当しない場合は、国民健康保険や国民年金に加入することになります。
・週の所定労働時間が20時間以上
・賃金月額が88,000円以上
・雇用期間が2ヵ月を超えることが見込まれる
・101人以上(厚生年金の被保険者数)の従業員のいる事業所(注)
注)2024年10月には従業員数51人以上の企業にも社会保険適用の範囲が拡大されます。
保育料
0歳から2歳時クラス(その年の4月1日時点で2歳の誕生日を迎えている学年)までは世帯年収に応じた保育料がかかります。
パートの年収が加わると保育料が上がるかもしれません。
住宅補助等の夫の会社からの補助金
妻の年収次第では、住宅補助・育児関連の補助金に影響が出るかもしれません。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
税金の詳細は自治体や配偶者の会社によっても異なるので、まずはそこを調べてから求人を探してくださいね。
パート薬剤師の求人を探している方のお役に立てれば幸いです。