薬剤師アモーレのブログ

お薬業界について感じたことをつらつらと。

カマグ(酸化マグネシウム原末・酸化マグネシウム細粒83.3%)という下剤は意外と奥が深い

「酸化マグネシウム」=単なる下剤ですが、正直なところ甘くみてました。

「はいはい、カマグね。」

普段なら0.33g包、0.5g包、0.67g包、1g包(他にもある?)の分包品をピッキングして「はい、終わり。」

 

ところがある日こんな処方箋が

Rp. 酸化マグネシウム細粒83.3%(0.6g/包) 1.2g 分1 就寝前

 

ちなみに変更不可欄に「チェック」入り。

原末よりは飲みやすそうだけど、細粒の在庫はない。

こんなときにとる行動は2つ

①疑義紹介して原末に変更してもらう

②細粒を分譲する

 

①疑義紹介して原末に変更してもらう場合

細粒1g中、日本薬局方酸化マグネシウム833mgを含有しています。

自力計算はとてもややこしそうなので、ネットに頼ることに。

メーカーのHPに対応表が掲載されています。

引用:よくあるご質問/丸石製薬株式会社


マグラックスという旧販売名のままでよければ、こちらにも掲載されています。

 

②細粒を分譲する場合

原末との違いが気になるところ。

各販売会社のIF他には次のように掲載。

 

製品名 特徴
酸化マグネシウム細粒83%「ケンエー」 レモン風味の香料を配合することにより、酸化マグネシウム特有の不快な味を極力抑え、また、独自の製剤設計により、服用時の不快感を軽減する等、アドヒアランスの向上に配慮
酸化マグネシウム細粒83%「ハチ」 甘味剤のスクラロースを配合することにより、酸化マグネシウム特有の不快な味を極力抑えることに加え、独自の製剤設計により、服用時の不快感を軽減する等、アドヒアランスの向上に配慮
酸化マグネシウム細粒83%「ヨシダ」 日局酸化マグネシウムをコーティングすることにより、ザラザラ感および独特の不快な味を軽減
マグミット細粒83% 酸化マグネシウムのザラザラ感および不快な味を軽減する等、アドヒアランス向上を期待

参考:各製薬会社IF

 

「ヨシダ」は旧マグラックス細粒=マグミット細粒かと思うのですが、製造会社が異なるため各IFより引用しました。

 

要するに細粒の方が飲みやすいということですね。

 

薬価も全然違います。

原末:g=1.54

細粒:g=9.80

 

今回の場合は変更不可に「チェック」も入っていたので、細粒を分譲することに。

でも、定期的に服用するなら原末の方が良いのかなと感じてしまいました。